2009年　カスティージャ・イ・レオンの旅

その参　シグエンサ→ソリア

4/29（水）曇のち晴

街中のバルで簡単な（とはいえスペインではスタンダードな）朝食を済ませ、以前から行きたかったソリアに行く。

一日上り下りあわせて10本程度の駅なので、電車（？）が来る時意外は無人の駅でソリア行きのディーゼル車に乗る。13分遅れ。乗客は10人も乗っていないようだ。 国鉄関係らしき人が二人乗って時々運転席に行き、運ちゃんと何か話している模様。

一見荒涼とした、良く見ると麦がぽそぽそ生え始めた畑の中を汽車は走る。小さい葉がつきはじめたポプラが続いてある所には小川。茫洋としたなだらかな丘の連なるカスティージャの地。

銀ネズの枯れた潅木か草の中に針金雀枝の濃い黄色い花が咲いている。咲いているのはヒースじゃないけど、嵐が丘といった風景にだんだん変わり、土も赤から黄色っぽい灰色になる。まるこい樹形のオリーブの木が灰色の大地にぽちぽちと生えている。まだ葡萄の木は見当たらない。

ソリアのちょっと前の小さい駅を出た所で、小川のほとりで汽車の音に逃げていく３頭の鹿がいた。

どんよりとしていた空がだんだん晴れてきた。ソリア駅前は閑散としてタクシーの影もない。地元（多分）のおじさんがバスでセントロに行けると教えてくれた。バス停そばのオスタルにチェックイン。

ソリアはソリア県の中心のはずだが、なんか散漫な印象の街。旧市街のないパンプローナみたいだけど、地図に沿って歩いてみると坂の町で昔の城砦都市を基盤にしているのがわかる。

坂の底を流れるドゥエロ川手前のロマネスク教会に行くが中に入れず、細い道を登って街外れのヌエストラ・セニョーラ・デ・ミロン教会へ。川に突き出した丘の上にありなかなか見晴らしがいい。太陽は中天にあるが実際はもう夕方なので、ミサに人が集まって来ているようだ。

ヌエストラ・セニョーラ・デ・ミロン教会	ドゥエロ川

教会から街までは芝生と街路樹で遊歩道になっていて、子供連れ、夫婦連れ、犬連れ、カップル、年寄り連れ（スペインは多い。同性の年寄りが連れ立って散歩）が繰り出している。

ぐるりと街を回った北の外れからは、雪をかぶった山脈がかなたに見えた。この先に「ヌマンシア」の古代遺跡があるらしいのだけど、この人気（ひとけ）のなさにめげて、行くのを辞めてしまった。

朝：カフェコンレチェ、クロワッサン

昼：町の中心のバルで

モンタドス（ちっちゃいボカディージョ）二つ：生ハム＋トマト、ハム＋チーズ、カニャ(ポテトチップス付き））、赤ワイン 紙に注文を書いて（自分の名前も）窓口にだし、ビールを飲みながら待ってると、できたらマイクで呼ばれさらに電光掲示板に名前が出る。

　 夜：買ってきた物でお夕飯

ハモンドゥルセ（ボンレスハム）100g 1.7ユーロ

パイナップルヨーグルト　0.39ユーロ

クリアンサの赤ワイン　　6ユーロ